お知らせ
去る5月3日、4日の両日で執り行われました「晋山法要」に善福寺の新たな住職が正式に就任いたしました。それにちなみ現在、近隣の皆さまにも参加いただける行事を企画し、順次開催しております。ぜひ関心のある行事がございましたらご参加ください!(令和7年5月20日)
→晋山結制 記念行事 一覧
寺院紹介
- 善福寺について
- 沿革
- 境内の案内
- 年中行事
善福寺について

宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 釈迦牟尼如来(しゃかむににょらい) |
宗祖 | 高祖承陽大師 道元 禅師 / 太祖常済大師 瑩山 禅師 |
本山 | 永平寺(福井県)/ 總持寺(神奈川県) |
山号 | 大澤山(だいたくさん)もしくは萬松山(ばんしょうざん) |
寺号 | 善福寺(ぜんぷくじ) |
開創 | 明暦2年(1656) |
開山 | 福勝寺(播磨町古田)4世・哲州長学大和尚 |
開基 | 大辻 惣兵衛宗心 |
沿革

元禄8年(1695)に筆録された『善福寺縁起』によると、もともとは鎌倉時代、大澤村に建てられた阿弥陀堂が起源である。天正年間(1573〜1592)の戦乱でこのお堂は焼失したが、慶長13年(1608)、邑長(むらおさ)であった大辻 惣兵衛宗心が、阿弥陀堂の住僧であった速岸長頓和尚の同意をえて、自身の屋敷(現在の善福寺の場所)に移し堂宇を整えた。明暦2年(1656)、村堂から寺院への昇格申請が認可して、山号を萬松山、寺名を善福寺と称することとなった。
6世・淳永秀禅和尚や、13世・禅巌泰苗和尚らを筆頭に、歴代住職が寺子屋教育に力を入れこともあり、明治8年(1872)の学制公布により、境内に「大澤小学校」(のちの播磨小学校)が開設された。
20世・中嶋仁道和尚の代に伽藍の新築を行い、平成3年(1991)、山門・本堂・庫裡が完成、平成10年(2000)に梵鐘と鐘楼堂が完成した。
境内の案内

大澤弁財天
江戸時代の初めより、善福寺の境内地を守る鎮守様としてお祀りされています。弁財天は、インドより伝わった水の神で、豊作と幸福、学芸の福神です。當山の弁天堂には弁財天像とともに脇侍十五童子が祀られ、特に弁舌・音楽・学問・技芸・除災のご利益があります。またさらに、七福神のほかの六体の神々(恵比寿、大黒天、毘沙門天、福禄寿、布袋)もあわせ祀り、福徳の増進の利益を得られ、あらゆる心願成就の要請に応えてくれます。
弁天堂参道脇に絵馬奉納祈願ができる祠を設置してあります。ご自由に扉を開け、お好きな絵馬を選んで願い事を記入し、弁天堂左にあります絵馬掛けに吊るしてください。

宝篋印塔
本堂の右手に位置する開山および歴代住職墓地には、室町時代初期のころの建立とされる宝篋印塔が祀られています。総高157センチ、花崗岩製で、播磨町の指定文化財です。五輪塔とともに平安時代以降多く造られ、石造の遺品が多く残されています。一般的に上から「相輪(そうりん)」「笠」「塔身(とうしん)」「基礎」「基壇」で構成され、笠の四隅には「隅飾(すみかざり)」と呼ばれる突起があるのが特徴です。
宝篋印塔を礼拝供養することによって、亡くなられた方が現世で犯した罪を消し、極楽浄土へ往生できるとされています。また、宝篋印塔は多数の如来が集っているとも考えられており、ご先祖様の供養だけでなく、子孫を守り、一族を繁栄へ導くともいわれています。

大澤小学校記念碑
善福寺では文政12年(1829)に6代目住職・淳永秀禅和尚が寺子屋を開設して以来、歴代住職は寺子屋教育に力を入れてきました。その経緯があり、明治5年(1872)、太政官布告によって学制が定められた際には、善福寺の境内に大澤小学校が創立されました。当時の区域は、大澤・野添・二子・古田・東中野・山之上で、のちに、同時期に創立された本荘小学校とともに、現在の播磨小学校のもととなっています。

西国三十三観音霊場 勧請石仏
弁天堂横のスロープを登るとズラリとならぶ石仏群があります。これは明治6年(1873)に加古郡野添村の海光寺というお寺が廃寺となり、境内にあった西国三十三観音霊場の観音様の姿をかたどった33体の石仏と、三十三観音霊場を巡った最後にお参りする善光寺の三尊石仏が移されたものです。砂岩でできているため、すでに割れたり、風化したりしているものも多いですが、味わいのある仏様たちばかりなので、ぜひお参りください。

年中行事

大澤山 善福寺 年分行持
開催日 | 時間 | 項目 |
---|---|---|
1月1日 | 午後1時半〜4時 | 新春祈祷会、新年会 |
1月2日 | 午前6時〜8時半 | 新春 暁天坐禅 |
2月9日〜15日 | 午後1時〜4時 | 涅槃会 袈裟摂心 |
3月 春分の日 | 午前10時〜11時半 | 春彼岸法要 |
5月8日 | 午前8時半 | 髪納め法要 |
午前10時 | 花祭り法要(降誕会) | |
引き続き | 護持会総会 | |
8月14日 | 午後1時〜 | 施食会 |
8月22日 | 午前10時〜午後3時 | キッズサンガ(子供寺子屋) |
8月23日 | 午後5時〜8時半 | 地蔵盆 |
8月24日 | 午前5時〜8時 | 地蔵盆 |
9月 秋分の日 | 午前10時〜11時半 | 秋彼岸法要、永代供養墓法要 |
12月8日 | 午前6時〜8時半 | 臘八暁天坐禅(成道会) |
12月 第2土曜 | 午後2時〜4時 | 親子で作る クリスマス・ツリー |
12月 第3土曜 | 午前9時〜10時 | 境内大掃除 |
12月 第4土曜 | 午前9時〜11時半 | 餅つき |
12月31日 | 午後11時45分〜午前1時 | 歳末念誦、除夜の鐘、修正会 |
月分行持
開催日 | 時間 | 項目 |
---|---|---|
第2土曜日 (8、1月は休み) |
午後7時〜8時半 | 坐禅会(はりま禅の集い) |
第3土曜日 (8、12月は休み) |
午前9時〜11時 | 写経の会 |
不定期 | 午後2時〜4時 | 梅花講 |
第3水曜日 (8、12月は休み) |
午後7時〜8時半 | 『正法眼蔵』講義 |
催し事
- 坐禅会
- 写経会
- 梅花講
- 『正法眼蔵』講義
- その他
坐禅会

坐禅中は、動かない、筋肉をできるだけゆるめ、
骨のバランスだけで坐る、そして何も考えない、ということをしています。
これは日々の生活で必ず、動き、筋肉を使い、
考え事をしている人間にとってとても難しいことです。
しかしながら、これらのことを止め、
静かな、よけいな情報の入らない場所で、ただ坐ることで、
私たちが眼・耳・鼻・舌・皮膚・脳といった、6つの感覚器官を使い、
いかに世界を感知しているのか、少し理解を深めることができます。
少しだけ真実に近い形で、自分自身をとらえることができます。
月例参禅会(はりま禅の集い)
- 【日 時】
- 毎月第2土曜日 午後7時から(8月、1月は休み)
6/14、7/12、9/13、10/11、11/8、12/13、2/14、3/14
12/8(成道会)、1/2(新春坐禅)は朝6時からの暁天坐禅、 - 【参加費】
- 500円
- 【差 定】
-
午後6時20分 開場 午後6時25分 初心者指導 午後7時00分 読経・焼香(般若心経) 午後7時10分 止静(坐禅開始) 午後7時40分 経行 午後7時50分 止静 午後8時10分 放禅(坐禅終了) 午後8時15分 行茶・法話 - 【注意事項】
-
- 初めての方は初心者指導を行いますので、必ず予約のうえご参加ください。
- 坐禅時の服装としては、落ち着いた色のゆるやかな上着、足の組みやすい膝丈より長いズボンをはいてください。
- 坐禅中は裸足になります。
グループ坐禅会
企業研修や大学やシニア団体のサークル活動の一環としての研修坐禅会、また外国人向けの坐禅会も(英語のみ対応)なども開催できます。
希望の方は、電話もしくはお問い合わせフォームにてお問い合わせください。その際、代表者名とその連絡先、団体名、趣旨、およその人数、希望日時などをお知らせください。
写経会

お経を書写することは今のような印刷技術がない時代、
仏さまの智慧がつまったお経を人々にお伝えし救済するという意味で、
たいへん功德のあることだとされてきました。
その功徳を、たとえば、
ご先祖様への追善供養のため、
自分の力ではどうにもならない願いのため、
どうか少しでも振り向けてくれますようにと祈り、写経をいたします。
心をこめて、一文字、一文字と、お向き合いください。
月例写経会
- 【日 時】
- 毎月第3土曜日 午前8時半から〜午前11時まで(8月、12月はお休み)
6/21、7/19、9/20、10/18、11/15、1/17、2/21、3/21 - 【参加費】
- 無料
- 【差 定】
-
午前8時30分 開場 午前9時00分 読経(般若心経) 午前9時10分 法話(10分程度) 午前11時00分 終了 - 【注意事項】
-
- 初回の方のみ、写経用紙セット(「般若心経」の写経台紙、専用の写経用紙 30枚)を1100円にてお求めください。
- 書道セットをご持参のうえご参加ください。
- 開催の時間内でご自由にお越しください。1枚の写経の所要時間は約1時間です。
- 納経料について特に定めておりませんが、お気持ちを本堂の賽銭箱にお納めください。
梅花講

毎月1回不定期で梅花流詠讃歌の練習を行っている集まりです。
梅花流詠讃歌とは曹洞宗でお唱えする御詠歌・御和讃で、
兵庫県は比較的、各寺院での梅花講の活動が活発な地域です。
かつてお葬儀において、故人を梅花講講員の歌声とともに見送るのが常でした。
日本人に馴染みやすいメロディーにのせ、お釈迦さま、道元禅師さま、
瑩山禅師さまの御教えを学べます。
歌とともに楽しく仏教を学びたい方は、
ぜひ善福寺梅花講にご入会してください。
『正法眼蔵』講義

「仏道をならふといふは、自己をならふなり。
自己をならふといふは、自己をわするるなり。
自己をわするるといふは、万法に証せらるるなり。
万法に証せらるるといふは、自己の身心および他己の身心をして脱落しむるなり。」
『正法眼蔵』 「現成公案」巻
『正法眼蔵』講義
- 【日 時】
- 毎月第3水曜日 午後7時から〜午後8時半まで(8月と12月はお休み)
6/18、7/16、9/17、10/15、11/19、1/21、2/18、3/18 - 【講 師】
- 善福寺住職
- 【拝読巻】
- 「現成公案」巻
- 【参加費】
- お賽銭
※岩波文庫『正法眼蔵』(1)水野弥穂子 校註をご持参ください
その他

結制行持 禅語書道教室
- 【日 時】
- 6月5日(木)午後2時〜 (終了いたしました!)
- 【講 師】
- 稲美町・清久寺住職・本多祖圭 老師
- 【参加費】
- 500円
- 【持 物】
- 書道セット、半紙
※要事前申込(問合せフォームか、電話、ファックスにて受付)
善福寺では毎月写経会を開催しておりますが、今回は小筆ではなく太筆を使ってのびのびと字を書く楽しさを堪能してもらえればと思います。講師は日本書芸員一科審査会員で御自坊でも書道教室を開いていらっしゃる清久寺の本多祖圭 老師。禅の話を交えながら、書に親しみたいと思います。
結制行持 一日摂心 「正法眼蔵」「生死」巻 提唱
- 【日 時】
- 6月24日(火)午前9時半〜午後4時
- 【講 師】
- 福井県・妙徳寺住職・古坂龍宏 老師
- 【参加費】
- 1,500円(弁当代含む)
- 【差 定】
-
午前9時30分 止静(一炷) 午前10時20分 古坂老師 提唱1『正法眼蔵』「生死」巻 午後12時 昼食(弁当) 午後1時 止静(一炷) 午後1時50分 古坂老師 提唱2『正法眼蔵』「生死」巻 午後4時ごろ 解散
※要事前申込(問合せフォームか、電話、ファックスにて受付)
※提唱だけの参加、途中からの御随喜でも大丈夫です
結制行持 講演「不登校児を見守るお寺」
- 【日 時】
- 7月6日(日)午後2時〜
- 【講 師】
- 豊富町・善寿寺住職・小川由晃 老師
- 【参加費】
- お賽銭
地域社会に根ざしたお寺を目指している小川住職。ふとしたことから不登校の学生を預かることになり、坊主と寺族と不登校児たち共同生活が始まった。日々、仏さまに祈るお寺の生活のなかで、子どもたちはどう変化していったのか。小川住職にその活動内容を紹介していただき、お寺の持つ公益の可能性を模索したい。
※要事前申込(問合せフォームか、電話、ファックスにて受付)
供養・法要
善福寺では各種法要を受け付けております。
ご自宅またはお寺での法要も可能です。
土日、祝日をご希望の方は
お早めにご連絡下さい。
- 先祖供養
- 祈祷や慶事の法要

◯年忌法要
年忌法要(法事)では、故人さまがお亡くなりになられてから1年目が1周忌、2年目が3回忌、次に7回忌・13回忌・25回忌・33回忌・50回忌と供養を重ねていきます。過去帳やお位牌を調べていただき、法事に当たっていましたら、ご家族、ご親族方のご都合のよい日取りを事前にご相談ください。
◯お彼岸・お盆のお参り
◯納骨法要、墓経
◯位牌・仏像開眼および魂抜 など

◯御祈祷(合格祈願、必勝祈願、病気平癒祈願)
◯七五三のお参り(子供の無病息災祈願)
◯仏前結婚式 など
大中霊園墓地

所在地
兵庫県加古郡播磨町大中2-3-26
※駐車場は善福寺の裏手にあります
専用の駐車場をご利用ください。
(霊園前への路上駐車はご遠慮ください)
アクセス
大澤 萬松山 善福寺
〒675-0142 兵庫県加古郡播磨町大中2-6-12
☎︎079(437)8074 / FAX 079(451)8088
開門:午前6時〜午後6時
〔秋分の日から春分の日までは午後5時閉門〕
- 電車でお越しの方
JR山陽本線「土山駅」から徒歩23分
山陽電鉄本線「播磨町駅」から徒歩15分 - 車でお越しの方
第二神明道路「明石西IC」から約9分
(駐車場は善福寺境内の裏手にあります)